【パパ・ママ必見】これだけは知っておいて!子どもの先天的な歯の異常13選!

読了目安:[5分]
異常を知っておくに越したことはない!
子どものお口の中は、
いろいろな生まれつき(先天的)の
異常が隠れていることがあります。
それを身近な方々が知っていると、
余計な心配がいらなかったり、
逆に早急に対処ができたりします。
今回は、
比較的おこりやすい子どもの
歯の異常にスポットをあてました(`・ω・´)9
見慣れない単語があるかもしれませんが
誰が読んでもわかりやすいように
噛み砕いて書きますね(^^)
①~⑬個ありますので
当てはまるのだけ
見てってください(>_<)
(イラストは全部、息子作です(笑))
①上皮真珠(じょうひしんじゅ)
生後4~5ヶ月頃に、
歯ぐきにクリーム色の
硬いブツブツが出てくることがありますが、
歯の元となるものの残骸なので、
心配は要りません。
自然にとれてしまいますが、
2~3%の頻度で出現します。
お口の中を注意深くのぞいているパパやママなら
気付くかもしれませんが、
気付かないうちにいつの間にかできて
いつの間にかとれていることも多いようですよ(^^ゞ
それなりな頻度で出現しているし心配いりません。
②先天性歯(せんてんせいし)
簡単にいうと
生えてくるのが
早すぎる乳歯です。
(正常な乳歯は生後6カ月前後で生え始めます)
生まれた時から生えていたり
生まれて間もなくに生えてくる下の前歯で、
正常なタイミングでないために
歯が未成熟なことが多いです。
そのため本来の抜ける時期の
6歳くらいまで保てないこともあります。
また、
歯が舌の裏側にあたって
傷が出来ることがあります(>_<)
③先天性過剰歯(せんてんせいかじょうし)
(イラストは、次男作(笑))
写真のように
全く無意味な
上向きまたは下向きの歯が存在することがあります。
レントゲン写真で
状態を確認することができます。
この余計な歯のせいで
矢印で書いてありますが(笑)、
前歯2本がㇵの字に生えてしまったりします(>_<)
また、
写真のような前歯2本の間に
先天性過剰歯の発生率が多いのですが、
他の場所からも先天性過剰歯が
存在する可能性があります。
歯並びに影響しやすく、精神的・肉体的に落ち着く
小学校入学前に、
全身麻酔をして摘出することが望ましいとされています。
特に鼻の方に向かって存在している上行性の場合、
副鼻腔という鼻の奥の空洞に迷入してしまうことがあります。
永久歯に異常がないかを確認する意味で、
5歳くらいでレントゲン写真を撮りましょう!
④先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)
あるべき歯がない状態です。
結構な割合でそういう方がいます。
乳歯は下の前歯、
永久歯は
上の2番目の前歯や
上下左右の5番目の奥歯が、
足りないことがあります。
永久歯がないということは、
乳歯を大切に使わなければ歯並びに影響する可能性があります。
抜けたら矯正やブリッジ、インプラント治療することも、
視野に入れておいた方がいいと思います。
逆に歯並びが混みあっていて、「永久歯が少なくて良かったね」
なんてこともあります。
⑤癒着歯(ゆちゃくし)、癒合歯(ゆごうし)
歯と歯が合体している状態です。
つまり2本の歯が1本になっていて、
歯の神経が一体になっている時と、
それぞれになっている時があります。
乳歯が癒合歯の場合、永久歯も癒合歯である確率が、
場所によって異なり、16~65%くらい発言します。
癒着歯(ゆちゃくし)、癒合歯(ゆごうし)について詳しくはこちら←
⑥ハイポプラジア(エナメル質形成不全)
歯の表面は硬い材質でできているはずですが、
先天的にカルシウム成分が不足していて、
少し軟らかいことがあります。
白~黄~うす茶色で、濁った色をしています。
むし歯になったり、欠けたりすることもあるので、
歯の表面の質を強化するためフッ素剤を塗って予防します。
噛み合わや歯の補強のために、
プラスチックやセメント状の材料を詰めることもあります。
ハイポプラジア(エナメル質形成不全)について詳しくはこちら←
⑦骨癒着
歯と骨がくっついて、抜ける時期になっている乳歯が、
なかなか抜けないことがあります。
良く噛んでないことで歯に刺激が足りず、
歯根がうまく吸収しないためと言われています。
レントゲンで、乳歯の下で永久歯の根の形成状態から、
出たがっていると診断したら、麻酔をして乳歯を抜きます。
⑧低位乳歯
上下が噛み合うべきはずの位置(咬合平面)まで生えきらず、
前後の歯と高さが揃っていない状態をいいます。
食べかすが詰まりやすかったり、噛み合っていないことで、
むし歯や歯周病になりやすいので注意が必要です。
⑨ターナー歯
乳歯がむし歯になったり、ぶつけたりして、歯の神経が腐ってしまった場合、
神経の治療をしてきれいにしておく必要があります。
しかし神経の治療をしないで放置したり、
治療をしたことはあっても予後が悪い場合、
歯の中に細菌がいっぱいになり、
歯の根の先から細菌があふれ出てきて周りをも病気にします。
すると、その乳歯の後に控えている永久歯が十分発育せずに、
歯が一部、溶けた状態で生えてくることがあります。
⑩早期脱落
やはり乳歯が、大きなむし歯やぶつけたりして、歯の神経が死んでしまった場合、
まだ生え替わりの時期ではないのに自然に抜けてしまうことがあります。
⑪萌出遅延
乳歯が抜けたのに、その場所になかなか永久歯が生えてこないことがあります。
永久歯の準備ができていないことや、歯ぐきが硬くなっていて出てこられないことが原因です。
⑫カラベリー結節
奥歯の一部に硬い突起が出ることです。
多いのは、一番奥の乳歯の裏側と、前から4,5番目の永久歯の噛み合わせ面の真ん中です。
神経が通っているので、折れると痛みが出ます。
⑬上唇小帯と 舌小帯 の 異常に対処する
「上唇小帯」とは、
上唇の裏側の歯ぐきと繋がった細いスジです。
このスジが上の前歯に
近いところまであると前歯の
間が空きやすくなってしまいます。
また「舌小帯」とは、
舌の裏側の 筋で
このスジも 前の方についていると
舌は上に上がらず
発音や歯並び、
いびきなどに影響します。
小学校入学までに
筋の状態が改善しなければ、
簡単な治療によってスジを少し切ることをお勧めします。
なにかあれば小児歯科専門医へ!
少しでも子どもの口の中で気になることがあれば、
小児歯科専門医のいる歯医者へ行ってみてください(>_<)
一般の歯医者では、詳しく調べたり異常に気付かないことが、
残念なことに結構あります。
日本小児歯科学会のホームページはこちら!
http://www.jspd.or.jp/
また、些細な事、気になることは私へのコメントも
どんどんお待ちしてます。
ぜひ気軽にどんなことでも質問ください(>_<)
最後までお読みいただき本当にありがとうございました(^^)
ぜひ気軽にコメントや質問ください!
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