【パパ・ママ必見】大人の歯医者に、子どもを連れて行ってはいけないの!?

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はじめに
大事な子どもを歯医者さんに連れて行くなら、
私は小児歯科(子ども専門の歯医者さんがいるところ)で
診てもらうことをおすすめします。
小児の専門の歯医者さんに、子どもの現状や方向性を見極めてもらうことがベストで、
大人をおもに診ている歯医者さんが、
「子ども来れば診ますよ」といった、
一般の歯医者さんはあまりお勧めしません。
(ちなみにわたし小児専門医のいる歯科で働き始めて、子どもの知識を得ました。
それくらい一般の歯医者さんは、子どもについて知らなかったりするのです(・_・、)
それでも「小児歯科」と看板を掲げているから・・・ちょっと怖いです。
専門医のいる小児歯科の見つけ方
「小児専門 歯科 地元の名前」
で検索してみてください。
自宅から少し遠くなってしまうかもしれませんが、
かわいい我が子のためには、背に腹は代えられません。
なぜなら、普通の歯医者はコンビニの約1.5倍ありますが
専門の小児歯科は普通の歯医者の約200分の1なんですΣ(・□・;)
なので、どうしても遠くなってしまうかもしれないです。
違いは?
やはり知識と技術、経験が全然違います。
子どもの将来を見据えて最善の提案をし、できる限りのことをします。
「健康な永久歯列また口腔機能へ導き、生涯を良い状態でいられるようにすること」
泣く子をあやしながら納得させて、手早く治療ができるのは、
「子ども」の特性を、よーく学んでいるからこそ出来るのです。
だから本当に、一人一人の子どもの成長に合わせた、
最善の治療をしてくれますよ(*^_^*)
子どもは、診療室に入るのも時間はかかるし、
治療に非協力的だったり、じっとしていることができないことも多くあります。
お口は小さく、唾液も多い・・・本当に大変です。
でも、心も体も上手にトレーニングすることで、
スピードはそれぞれですが、どんな子も成長して、笑顔で診療室を出ていくんです。
小さな手とハイタッチをするたび、子どもってスゴいなあと感動して、
涙ぐんでしまうこともあります。
もちろん、子どもによって成長の速度は違いますが、
一つのことをやり遂げた誇らしげな顔は、
最高にかわいい(^。^)
ところが、言葉はあまりよくないかもしれませんが、
「なんちゃって小児歯科」では、
大人にする治療を同じようにしようとして、完成度が低くなることが多く、
一度むし歯を詰めたところが、再度むし歯になって、
詰め物がとれたりします(;_;)
「泣かせてまで治療をしたら、歯医者嫌いになる」
という、もっともらしい理由をつけて、
深いむし歯の治療に麻酔をしないことがまず原因の一つだと考えられます。
サッとむし歯の上部だけ取って、簡単な詰め物でフタをしたのでは、
残ったむし歯は歯の中で大きくなり、むし歯を繰り返すのは当然です。
ひどいときは歯の神経も悪くなり、
子どもはもっと痛い思いをし、
歯医者へ何度も行くことになります。
本当にかわいそうです。
それこそ歯医者嫌いのきっかけになります。
確かに、歯医者が治療や予防に時間をかけても、
保険点数の低いものが多く、
時間に対する儲けが少ない、という現実があります(_ _)
でも、子どもの将来にとって一番良いものを、と考えたとき、
子どもの成長に合わせて、きちんとした治療をすることを使命としている小児歯科は、
子どものとっての最善を、尽くしてくれるはずです。
一時のむし歯治療では、歯や口の健康維持にはなりませんからね(×_×)
このリンクを参考にするか、
小児医歯科「専門医」が診てくれるかを、電話で問い合わせてから行くといいです。
あとは、「ラバーダム」というゴムのシートを口に掛けて治療しているか、
というのも、見極めポイントです。
小児歯科専門医は、子どもの安全を第一に考えるため、
治療にラバーダムを欠かしません。
でもラバーダムは手間がかかるので、
「なんちゃって小児歯科」では省くことが多いです。
私が勤める医院には、ほかで働く現役のママ歯科衛生士たちが、
遠くから自分の子どもを治療や予防に連れて来ています。
答えはハッキリしているんです。
子どもにとって一番いい治療を、受けさせてあげたいのです。
もちろん、小児歯科専門医でない歯医者さんでも、
子どものことをよく学んで対応している歯科医院もあるので、
内状に詳しい人に教えてもらえると良いですね。
歯並びについても相談できる
子どもの成長期ならではの矯正があります。
小児矯正といって、タイミングを逃してしまうと
思うように効果がでないことがあります。
特に反対咬合(うけくち)や過蓋咬合(出っ歯)は、
早いうちに原因を発見して対処することで、
治療にかかる費用や時間、
そして子ども自身の負担が軽く済むことが大いにあります。
小児専門の歯科医師でないと見落としてしまうような
悪習慣が原因のこともありますので、
小児専門の歯科医師に、一度は診てもらうことをお勧めします。
何歳まで小児歯科になるのか・・・
生後6ヶ月くらいで歯が生え始めてから、
おおむね全部の歯が大人の歯になって安定する、
中学校卒業くらいまで、と思ってよいと思います。
小児歯科では、永久歯のむし歯の治療は、初~中程度のものまでで、
歯の神経にまで届くような大きなむし歯は、
大人の治療をする歯医者に診てもらうことが多いようです。
永久歯の被せものは、数年から十数年使うことを想定する必要があるので、
健康保険の適応外の材料も含めて検討した方がよいからです。
いろいろな種類がありますし、その分野にくわしいのは、
大人を診る歯医者さんですからね。
まとめ
今回は、ついつい熱くなるところもありましたが、いかがでしたか?
歯科についてよく知らない一般の方々にとっては、
「えーっ!?」と思うことも多かったと思います。
歯科衛生士の私でさえ、小児専門医のいる歯医者で働いて初めて、
小児歯科の奥行きの深さを知ったのですから、
一般の方は知らなくて当然と言えるでしょう。
でもこの事実をもっともっと多くの人に知ってもらいたくて、
今回は特に力を込めさせてもらいましたp(^_^)q
保護者の方だけでなく子ども自身も、
小さい頃から歯について関心をもち、予防や治療にきちんと取り組んでいれば、
その経験は生涯の宝になります。
子どもがお父さんやお母さんになったとき、自分の経験を子どもに生かすことでしょう。
おじいちゃん、おばあちゃんになったときには、きっと健康な歯がたくさんあって、
体も元気なことでしょう。
「ぜひ小児歯科専門医に子どもを診せて欲しい・・・」
オバサン歯科衛生士なつこの、切なる願いです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました(^^)
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