知っているようで意外に知らない!?歯科衛生士の仕事内容とは?

読了目安:[3 分]
はじめに
「歯科衛生士の仕事って大変そう(;´・ω・)」と友人などからいわれますが、歯科衛生士として基本的な知識と技術を身につけて、人と人とのコミュニケーションを大切にしていれば、やりがいがあって楽しい仕事です\(^o^)/
だから自分自身のスキルをみがいて一生続けられる仕事だ!!と私は思うんです(⌒∇⌒)
実際、わたしの周りには40歳以上の歯科衛生士はたくさんいて、最高齢は80歳!患者さんから指名されるくらいです\(◎o◎)/!
バリバリ現役で仕事をしている歯科衛生士さんの姿を見ていると、私なんてまだまだです☆彡
今回はそんな歯科衛生士の仕事内容についてご紹介しますね!
歯科衛生士のお仕事とは?
①予防処置 〜歯医者でしかできないお口のクリーニング!
歯や歯肉の状態を細かく点検して、歯に付いている歯垢や歯石といった、病気の原因菌をとりのぞき、むし歯や歯周病の予防をします。
具体的には、以下の通りですが興味のない方は下のポイントだけみてくださいね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
・歯と歯肉のさかいめに病的な腫れや出血などがないか、プローブという細い器具で診査します。グラつきなどの状態も確認して細かく記録します。
・軟らかい歯垢や細菌の被膜、着色物の多くは、専用の歯科用回転ブラシやシリコンカップできれいに除去することができます。これをポリッシングといいますが、歯や歯肉の状態に合わせてポリッシングクリームを選ぶのも、歯科衛生士の知識がなせるワザだと思います。
・回転ブラシで取れない沈着物は歯石です。歯の表面のこまかいキズに入り込んだ着色物も、簡単には取れません。歯石があると歯周病を引きおこして歯の周りが破壊されてしまうので、予防的に取りのぞく必要があります。
水や振動がでる器械のスケーラーや手用スケーラーを使い分け、ていねいに取りのぞきます。
・歯の質を強くし、むし歯の菌の活動を抑える意味でも、フッ素塗布は大切な予防処置です。歯科医師や歯科衛生士は、高濃度のフッ素を塗ることができます。
②保健指導 〜みんながちゃんと歯ブラシがうまくなるように
歯みがきの方法だけでなく、飲食の指導・噛み方・飲み込み方・うがい・お口周りの筋肉トレーニングなど、年齢や生活習慣に応じた指導もします!
歯科診療の場だけではなく、保育所、幼稚園、小学校などでも歯みがきの方法を指導することもあります。最近では老人ホームや病院でも、積極的に歯科衛生士が保健指導の役割をするようになりました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
患者さん本人また介助者が、日常生活で継続してできる歯みがきの方法を歯科衛生士が指導する必要があります。指導でよく使われるのは、歯垢染色液(歯垢や歯石がどこについているのかがわかる食紅由来のピンクの染色液)で患者さん、子どもたち自身に目で確かめてもらいます。
歯垢染色液によっては時間が経過した歯垢と新しい歯垢を見分けることもできます。染まった歯垢を患者さん自身でブラッシングすると、あて方や圧力の加え方が間違っていることが発見でき、また歯科衛生士がみがいてあげることで、患者さん自身が歯みがきの方法を体感し、日常生活での歯みがきに役立てることができるんですよね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
他の指導としては以下のようなものがあります( ・∇・)
・歯ブラシや歯間ブラシ、歯みがき粉など、道具選びのお手伝いも歯科衛生士の仕事。市販されているものだけでなく歯科医院で取り扱っている特殊なものを合わせると、歯みがき道具は多種多様で、なにを選んだらいいのか、どんな使い方をしたらいいのか、患者さんは迷うのも仕方ありません。患者さんのお口や身体的な状況に応じた、適切な道具選びと使い方を一緒に考えます。
・飲食習慣の指導も、歯科衛生士がおこなう大切な指導のひとつ。糖分のとり方はむし歯との関連がとても深いからです。特に炭酸飲料のダラダラ飲みは、むし歯だけでなく酸蝕症にもなりやすいので注意が必要です。
・口の周りの筋力が弱いことで多くの弊害があることから、発語や食べ方、飲み込み方の練習や筋肉トレーニングの指導も、歯科衛生士が中心となっておこなうようになりました。
③診療補助 〜歯医者さんのお手伝いをします!
歯科診療では、治療を安全にまた迅速におこなうために、歯科医師を歯科衛生士がサポートして進めます。実際、患者さんの口の中に手を入れて行うような作業を、「診療補助」といい、器具器材・を用意するなど手を入れることない裏方的な作業を「診療介助」といって区別しています。
・むし歯の治療で歯を削ったところを型取りしますが、歯科衛生士が補助します。また、削った穴に仮のフタを付けたり外したりもして、診療がスムーズに進むようにします。
・矯正歯科では、歯についている装置を外してクリーニングしたり、小児歯科ではラバーダム防湿をします。またホワイトニングをするところでは、薬剤を塗って光を照射するなど、専門分野においても歯科衛生士の診療補助の場は多いです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
歯科衛生士と歯科助手の違い
これまで歯科衛生士のおもな仕事を挙げましたが、歯科衛生士と歯科助手の違いを整理しますと、歯科衛生士は高校卒業後、学科と実技を専門課程で3年以上学び、国家試験に合格しています。
歯科助手は、特に資格はいらないので、歯科医院で仕事をすれば誰でも歯科助手ということになります。単にアルバイトとして一般の方でも興味があれば働いてみては?(^ ^)
直接的に、患者さんに医療行為をおこなうことはできません!!
以下、業務内容別に法律で許可されているかどうかをまとめました(^o^)
歯科衛生士 | 歯科助手 | |
受付・会計 | ○ | ○ |
診療ユニットへ誘導 | ○ | ○ |
レントゲンのセッティング | ○ | △ |
歯磨きなどの保健指導 | ○ | × |
歯面清掃(ポリッシング) | ○ | × |
歯石除去(スケーリング) | ○ | × |
フッ素塗布 | ○ | × |
印象採得(型取り) | 〇 | × |
仮りのフタを取る・付ける | 〇 | × |
ラバーダム防湿 | 〇 | × |
ホワイトニング | 〇 | × |
器具の準備・消毒 | 〇 | 〇 |
入れ歯の調整 | △ | × |
歯科衛生士の就職先
歯科衛生士のおもな就職先は、一般に開業している街の歯医者さんで、全体の8~9割を占めています。歯科医院の数は全国に約69,000件で、コンビニエンスストアは約55,000件より多いことからも、就職先となるのは一般の歯科医院となります。
一般の歯科医院でも、歯科衛生士が一人しかいないところから、5人以上、10人以上と規模の大きさは様々です。
また、医療法人の歯科医院は、一般開業の歯科医院の18%ですが、社員が3人以上で各種保険に加入することなどが条件となっています。
あとは大学・総合病院、市町村保健センター、介護・福祉施設、歯科衛生士養成学校、歯科関連企業などがあります。
歯科衛生士になるには?
歯科衛生士になるには、高等学校を卒業後、歯科衛生士を養成する大学、短期大学、または専門学校で3年以上専門課程を学び、国家試験に合格しなければなりません。
歯科衛生士の国家試験の合格率は過去10年以上93%以上ですので、大学などの専門課程でしっかり学んで単位を取得していれば、決して難しくはありません。
歯科衛生士って・・・
いかがでしたでしょうか。
歯科衛生士という職業のことが、具体的にイメージできたら嬉しいです。
近年ますます、病気になってからの治療ではなく、病気にならないように予防するという意識が高まってきました。
そのなかで、口腔管理のエキスパートとして歯科衛生士の役割が見直されてきています。
歯科衛生士の仕事内容は、これからもますます期待されることが予想されます。
やりがいのある仕事ですよ(((^-^)))
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)
なんかあったらツイッターで気軽に連絡してね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶!
少し下の関連記事も参考にどうぞ(^^)