ますます増える高齢者の治療!大切なこと

 

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はじめに

高齢者と介護者の手
高齢者と介護者の手

一般歯科で働いていると、高齢化が進んでいることを実感します。

住宅街にある歯科医院では、「午前中は8割が高齢者」というところも少なくないと思います。

 

そこで、高齢者の治療や接し方で大切なことをご紹介しようと思います。

高齢者の体の特性と対応

 

お元気そうな方でも、薬を飲んでコントロールしていることがよくあります。

特に歯科治療では、糖尿病、高血圧や脳血管障害、心疾患、ウィルス性肝炎などに

注意が必要です。

問診票を一緒に確認し、お薬手帳も必ず持参してもらいます。

特に外科に関わる治療が必要なときは細心の注意をはらい、

かかりつけの内科の医師の承諾を得てから治療にあたることもあります。

 

また認知症にも注意し、

これまでの様子と違っていたり、

話がかみ合わないなどの違和感があるときは、

おうちの方と連絡を取り合いながら対応します。

 

腰痛や関節痛などで、診療台に長時間座ることに苦痛を感じる人もいます。

クッションや膝掛けを上手く利用し、できるだけ短時間で終わるようにします。

 

白内障や難聴などの症状がある方も多いので、顔を見てゆっくり話すようにします。

 

高齢者のお口の特性と対応

 

まず一番の特徴は、唾液の分泌量が30代の半分くらい少なくなっています。

免疫力も低下しているので、歯周病が悪化したり、むし歯が多発します。

 

歯肉が下がり知覚過敏を起こしていることも多いようです。

逆に感覚が鈍感になって、大きなむし歯ができていても気付かないこともあります。

 

歯周病によって歯に動揺があったり、抜けていることもあります。

歯周病治療として歯を固定します。

義歯(入れ歯)を使っている方も多く、

お口の中の状況が変化して適合が悪いことがあります。

既存の義歯を修理しても、なお適合が悪いこともありますので、

患者さんと相談して新しいものを作ります。

入れ歯を支える鉤歯が抜けてしまっては、

どうしても不安定になりますからね。

 

 

歯や歯肉に凹凸が多くなって、自身での衛生管理は難しいので、

歯科医院での定期的なクリーニングはとても有効です。

そのとき、唾液腺マッサージや舌のトレーニングなども合わせて行うと良いと思います。

 

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治療で大切なこと

 

 

むし歯の治療では、水を出しながら歯を削ります。

ノド周りの筋力が低下しているのでむせやすく、

患者さんにとっては辛い時間となります。

少し背中を起こし排唾管も併用して、気管に水が入り込まないよう注意します。

バキュームと排唾管を両方使うといいです。

 

歯周病治療は、スケーリング(歯石除去)やポリッシング(機械的歯面清掃)を行い、

自身でできるブラッシングの方法を一緒に考えます。

歯間ブラシの使用も、思うように指先を上手く動かすことができず難しいのです。

今できることはなにか、患者さんの日常生活に取り込めることを相談しましょう。

 

意外に、患者さんと歯科医師で、治療の方向性の認識がズレていることがあります。

歯科衛生士が間に立って、患者さんの意向に耳を傾け、歯科医師に伝えることが大切です

 

接し方で大切なこと

 

気持ちにゆとりをもって、「はっきり明るく丁寧」に接します。

高齢者は反応がゆっくりですので、急がせると思わぬ事故につながります。

 

少しの段差でもつまずくので院内の段差を最小限にし、

トイレや玄関には手すりがあると便利です。

 

電話においての会話は、お互いに聞き取りにくいので、

対面以上に「はっきり明るく丁寧」を心がけましょう。

 

電話での会話に難しさを感じて、突然来院する方も珍しくありません。

そのようなときは、少しお待たせすることを了承してもらい、

できるだけ急患として診療するようにしましょう(^_^;

 

 

簡単ではありますが、一般歯科にも長くいたので経験的なことを書きました。

参考になったら嬉しいです。

 

 

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