矯正の種類別!期間と料金はどれくらい?
はじめに
きれいな歯並びは見た目だけでなく、
その人の人生をも変える力があります。
ただ、
歯並びを治したい!
そう思い立ったときの年齢や口の状態によって、
適した矯正方法というものがあります。
今回は、その種類と方法、おおよその料金について紹介したいと思います。
3つありますが、
①床矯正(プレート矯正・小児矯正)
②ブラケット矯正(本矯正)
③マウスピース矯正
があります。
おおまかに概要をいうと
①床矯正(プレート矯正・小児矯正)は子供用
②ブラケット矯正(本矯正)は一般的なみなさんが思うであろう矯正
③マウスピース矯正は近年はやりの透明なマウスピースの矯正
です。
矯正の歯医者選び~手順までは、
こちら↓が詳しいのでぜひ合わせてお読みください。
①床矯正(プレート矯正・小児矯正)
子どもの顎の成長期におこなう矯正で、
上顎と下顎のそれぞれ必要な方
または両方を大きく広げる目的です。
歯の数や大きさに対して顎が小さいと、
永久歯に生えかわった時に歯が並びきらないことが想定されるので、
永久歯が生える前に少しずつ顎を広げます。
たとえて言うと、
4人掛けのイスに4人とも大きくて、
ちゃんと座れないことが見込めるとき、
前もって大きなイスを用意しておくということです。
①床矯正:どんな仕組みなの?
専門的には急速拡大装置というもので、リゲーナーとも呼び、
プラスチックと針金とネジのようなもので構成されています。
主に歯の裏側に装着し、
着け外しが簡単に自分でできるので、
食事や写真撮影などの時には外せますが、
無くしてしまう可能性もありますのでお気をつけて(>_<)
1か月に1回は歯科医院で真ん中のネジを回し、
歯を外に押すような負荷をかけます。
すると顎はそれにあわせて横に広がっていきます。
顎の成長に合わせて3回くらい作り替えることもありますが、
歯を1本も抜かずに歯並びがきれいになることが多いです。
①床矯正:気になる期間と値段は?
気になる期間ですが、
早い段階で治した方がいい反対咬合(下の前歯が上の前歯に被っている)などは、
永久歯(大人の歯)の前歯が反対咬合だとわかった時点からスタートし
歯列や噛み合わせが安定するまで必要です。
おおよそ6歳から14歳くらいまで必要です。
それから元に戻ってしまわないよう(後戻り)保定するためのマウスピースを、
夜だけ2年くらい入れることが多いです。
上下3回ずつ作り替えるとしたら、
値段は、
10万円×6装置=60万円
毎月の診療代が5000円くらいと考えると
5年×12カ月×5000円=30万円
合計90万円くらいです。
そして、マウスピースも入れると、合計最大100万円と考えます。
①床矯正:顎や顔が大きくなったりはしないのか?
結論から言うと、口の中を大きくするので
顔が大きくはならないと言われています。
むしろ、顔のバランスを整えてもらえるので
イケメン、美人になると思います。
①床矯正:歯医者に通う習慣ができて、歯に優しい
それなりに期間と費用はかかりますが、
歯をほぼ抜かず顔の状態を整えながら矯正できます。
また、むし歯などにもなりやすい小児期に、
歯医者に定期的に通うことで予防や治療が着実にできます。
むし歯だけでなく歯肉炎(おもに歯ぐきの病気)に対しても高い意識で成人できることから、
生涯に渡って口の中が良い状態でいられることが期待できます。
②ブラケット矯正(本矯正)
写真のように歯の一本一本の表面に、
ブラケットという銀やプラスチック製のポッチを付けます。
そこに主線となるアーチ状のワイヤーをかけ、
デコボコに並んだ歯を正しい位置に誘導する矯正治療です。
食べ物が挟まりやすく歯みがきしにくいので、
むし歯や歯周病になるリスクも少なからずありますが、
専用のワイヤーや針金、ゴムなどを、
状態に合わせて微調整しながらおこなう矯正なので、
理想に近い仕上がりを得られることが最大の特長です。
基本的に、年齢制限はなく、
10歳くらいから始めることはできます。
しかし、
成長期などの永久歯(大人の歯)の根が完成する前の方が歯を誘導しやすく、
高齢になるほど骨の吸収や添加に時間がかかり誘導しにくい傾向はあります。
2~4年くらいで、
やはり後戻りしないよう
夜だけに行うマウスピースなどの保定を
2年くらいします。
②ブラケット矯正:芸能人は裏側に矯正を付けるらしいΣ(・□・;)
補足ですが
主に表側にブラケットを付けますが、
見た目に目立つことから裏側に付ける方法もあり、
同じ効果が得られます。
但し手間がかかるので料金は1.2~1.5倍高くなります。
②ブラケット矯正:気になるお値段は?
毎月の診療代が、
床矯正と同様に5000円で、
5年くらいかかりますので、
5年×12カ月×5000円=30万円
通常の表側のブラケット矯正は、
合計80~100万円くらいです。
ブラケット矯正は上下のバランスを整えながら行うため、
上下とも行うことが多く、
費用は約50~70万円くらいです。
お話しした通り、
裏側から行う場合は、その1.2~1.5倍の費用がかかることが多いです。
マウスピースも入れると、合計100~120万円と考えます。
③マウスピース矯正
近年、
日本でも多くの歯科医院で行われるようになった矯正治療で、
透明なマウスピースを使って歯並びを改善するものです。
マウスピースを段階ごとにあらかじめ予測して作成し、
装着して歯並びを誘導していきます。
比較的、歯並びのガタガタが軽い場合に行われることが多いですが、
最近ではブラケット矯正と同様に抜歯をすれば行うこともできることもあります。
特殊な技術を取得した歯科医師が、
コンピュータによるシミュレーションを元に綿密な計画を立て、
これまで本矯正でないと難しいとされた症例も、
可能となっているようです。
程度によって治療期間や費用にかなり幅があり、
6カ月~3年、10万円~120万円と考えられます。
マウスピースは自分で着けたり外したりできるので、
食事や歯みがきがしやすく衛生的です。
また装着時は透明なので目立たないことも特長といえます。
しかし自分自身で装着するので、
一日の装着時間が短いと、
矯正期間が長くなってしまうので
自己管理が大変重要になります。
まとめ
表にしてまとめてみました。
年齢 | 期間 | 合計の値段 | |
①床矯正(プレート矯正・小児矯正) | 約6歳~14歳 | 約6歳~14歳(+夜2年 | 約90万 |
②ブラケット矯正(本矯正) | 10歳~ | 2~4年 | 約100~120万 |
③マウスピース矯正 | 12歳~ | 6カ月~3年 | 約10~120万 |
まとめると、成長期のこどもたちは基本的に
①の床矯正をおすすめします。
歯や顔の成長の終わった人であれば
②のブラケット矯正(本矯正)をするとよいでしょう。
そして、
見た目が気になる方は
③のマウスピース矯正をお勧めします。
また、この表はあくまでも、おおよその目安ですので、
口の状態や歯医者さんによっても変わってきたりしますので、
参考程度として見てください(^^)
矯正治療の方法はいくつもあり、
また年齢も関係しますので、
矯正専門の歯医者さんに相談し納得のいく方法を選択することをお勧めします(^^)
最後までお読みいただき本当にありがとうございました(^^)
何かあればぜひコメントください!
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皆さんに歯医者でしか聞けなかった貴重な情報を伝えられるよう日々精進しています(*^^*)