矯正の歯医者選びから手順、やり方まで
はじめに
「歯並びが悪い」ことは、
見た目だけの問題ではないことを、
でお話ししました。
いざ矯正治療となると、
「どうやって、治療を進めていくのか」
気になりますよね。
順を追ってお話ししようと思います(^^)
矯正の専門医を電話で見つけよう
気になる歯医者さんに電話をして、
「矯正について相談したい」とお話しします。
まずその電話で矯正の専門医が診てくれるのかどうかを必ず確認しましょう。
専門医がいるかどうかは初心者にわかりにくいです。
なぜかというと、たとえば歯科医院は小児歯科専門医がいなくても、
「小児歯科やっています」というようなことを看板を外に出すことができるからです。
ホームページにおいても同様ですので、
安心して矯正治療を受けたいのであれば、
専門医に診てもらうことをお勧めします。
なので
電話で「矯正の専門医はいますか?」
と聞けば、一番早いと思います。
ちなみに
歯医者さんを選ぶ基準はこちらで紹介しています。↓
相談をしよう
次は歯科医院に実際に行って、専門医に相談です!
相談では、
患者さんのお口の中の状態や年齢から、
おおまかな治療計画をお話しします。
期間や費用についても、
おおよその検討を知ることができますので、
わからないことがあれば何でも歯科医師に訊くようにしましょう。
相談は無料でやっているところも多いので、
ぜひ複数の歯科医院へ行って相談するようにしましょう。
方法や期間、料金などが異なる場合もあるので、
できるだけ即決せずじっくり検討して選びましょう。
矯正は生半可な金額、期間ではないですからね(>_<)
次は検査!
歯医者さんは
お口の中の状態を見て
どこをどう動かすか、そして最終的なゴールをどこにおくか、
具体的な計画を立てるために患者さんの歯の情報が必要です。
そのために、いくつかの検査をしてもらいます。
検査①口腔内と顔貌の写真
歯並びの状態が分かるように、
お口の中の写真を5枚撮ります。
(正面・上・下・左側・右側)
また、お口を軽く閉じた状態の顔写真を撮ります。
口元だけでなく顎などの骨格や筋肉の変化も診るためです。
検査②レントゲン写真
通常は、正面と側面からのレントゲン写真を撮ります。
子どもの場合は、
あとから生える永久歯(大人の歯)の数や形を確認することが、
大変重要な情報になります。
成人であっても、親知らずの状態や、
並んでいる歯に病気がないかなどを確認します。
検査③歯型をとる
上の歯並びと下の歯並びを、
別々に象り(かたどり)します。
アルジネートという歯科用の粘土状のもので歯型をとり、
後で石膏模型を作ります。
また上下の噛み合わせの関係を記録するため、
ロウを噛んで歯型をつけます。
資料をもとに計画する
資料が揃ったところで、歯科医師が計画を立て患者さん本人に提案します。
この時、歯科医師の十分な説明と
患者さんの理解度の足並みが合っていないと、
これから始まる矯正治療がうまくいくかどうか変わってしまいます(>_<)
分からないことがあればドンドン質問をし、
納得がいかなければ中断してもいいと思います。
決めるのは、お金を出す患者さんですからね(>_<)
必要に応じて、抜歯( ;∀;)
矯正は、顎と歯のバランスを整えて、
歯並びや噛み合わせを治す治療です。
顎の骨が完成し、
歯がこれから生えることも想定した段階で、
明らかに歯が並びきれないときは、歯を抜く場合もあります。
上下とも左右対称に犬歯(真ん中から3番目)の後ろの小臼歯(4番目)を抜くことが多いです。
あとは親知らずです。
親知らずがあることで、
歯が前に押されて前歯が寄って来ることが多々あるため、
生える方向によっては、あらかじめ抜くことがあります。
いずれにせよ、計画の段階で患者さんと確認しますから、
突然抜かれるということはありませんので、
安心してください。
いよいよ、矯正装置を歯に装着!
歯科医師が綿密な設計をしたのち、
1~4週間かけて矯正装置の準備を整えます。
歯や顎に装着する材料を選び、
模型を元に綿密に設計をして、
その指示に従って歯科技工士が矯正装置を作成します。
矯正装置の種類によって装着の所要時間は異なりますが、
1時間以内で終わることが多いようです。
最初は歯に負荷がかかり、
じんわりと痛みを感じることもありますが、
だんだん軽減してきます。
また、唇や頬の内側、舌などにも違和感がありますが、
それも慣れてきますので、心配いりません。
もし気になるようなら歯科医院で相談すると
対処しますので、我慢せずに遠慮なく言った方がいいです(>_<)
定期的に調整をする
大抵の場合、
歯が動く状態を確認しながら、
矯正装置を調整するために、
1カ月ごとに通院します。
矯正は、歯の周りの骨の吸収と添加によって成り立ちます。
どういうことかというと、
歯に押された骨はなくなり(吸収)、
歯が移動すると隙間を埋めようと骨ができます(添加)。
それを6カ月~2年くらいかけて少しずつ促し、
歯並びやかみ合わせを整えます。
矯正装置を外して、保定装置を入れる
保定装置として
主にマウスピースを入れます。
歯並びや噛み合わせは、
矯正することで整い完成しても、
矯正装置を外すと歯や顎が元に戻ろうとします。
聞いたことがあるかもしれませんが、
これを「後戻り」といい、
結構ここで失敗する人がいますのでとても注意が必要です。
それは、
添加(歯が移動すると隙間を埋めようと骨ができます)の骨が
しっかりと完成していないから起きます。
後戻りを防ぐためには、
整った状態を維持するための保定装置を入れる必要があります。
矯正装置を入れていた期間と、
おおよそ同じくらいを目安にするとよいでしょう。
まとめ
外国の方は歯並びに対して意識が高いせいか
日本でも歯を矯正する意識が高まってきているような気がします。
歯並びが悪いと歯ブラシが届かず
磨き残しやすくなり
むし歯や口臭の原因なりやすくなったりもします。
あと、歯並びの治療は4~16歳くらいの成長期にやるのが
安く、容易になりやすくなりますので、
子どもの矯正を考えているこの記事を読んでくださっている
親御さんは大正解です!
お子さんの将来のためにもこの期間中に
やってあげることをおすすめしています。
種類は
①床矯正(プレート矯正・小児矯正)
②ブラケット矯正(本矯正)
③マウスピース矯正
がありまして、下↓のリンクが詳しいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました(^^)
何かあればぜひコメントください!
少し下の関連記事も参考にどうぞ(^^)
皆さんに歯医者でしか聞けなかった貴重な情報を伝えられるよう日々精進しています(*^^*)